2015年12月26日
為末大さんの「諦める力」を読んでみたゾ
為末大さんの「諦める力」を読んでみました
タイトルが気になって読んでみた本です。
為末さんは、
オリンピックでこそメダル獲得には至っていませんが、
世界陸上選手権では銅メダルを取得した事のある陸上選手です。
為末 大(ためすえ だい、1978年5月3日 - )は、広島市佐伯区出身の男子元陸上競技選手。400mハードル日本記録保持者で、現在はスポーツコメンテーター・タレント・指導者などで活動中。株式会社R.project取締役。
2001年世界陸上エドモントン大会・2005年世界陸上ヘルシンキ大会の男子400mハードルにおいて、世界陸上選手権の2大会で銅メダルを獲得。又オリンピックには、2000年シドニー・2004年アテネ・2008年北京と、3大会連続で出場した。身長170cm、体重66kg。wikipediaより
諦めるという言葉
「諦める力」
諦めるという言葉は、マイナスなイメージを連想させます。
が、
「諦める」事自体は、マイナスでもプラスでもない単なる選択です。
東京大学に行くのを諦めた。
数学の勉強をする事を諦めた。
弁護士の資格を取るのを諦めた。
単に諦めた、って聞くと諦めるなよ、とか、逃げたか、とか思ってしまいがちですけど、
「数学が苦手すぎて時間がどうにもならないから、数学の必要な東京大学は諦めて早稲田大学へ行く」
「数学は時間がかかりすぎるから、あきらめて英語に専念する」
「弁護士になるためには時間がかかりすぎるから諦めて司法書士になる」
ならどうでしょうか?
それならいいんじゃないかな、になりませんか?
上の諦めるがマイナスなイメージになってしまうのは、
「なぜ諦めるのか」
と
「諦めてどうするのか」
が無いからです。
諦める力って?
長く続けてきた事を諦めるのは非常に難しい事だと思います。今までかけてきた時間が無駄になってしまう。サンクコストという考え方ですが、芽の出ない事をいつまでも続けるより、芽の出る事にさらっと移ってしまう意志力・行動力。
これが諦める力なんだと思います。
ただ単に諦めるだけで、他に何もしないのはダメな「諦め」です。
前向きな諦めは何ら非難される事ではありません。
結局の所??
勿論、異論はあると思います。頑張る事って素晴らしんです。
ただ、どう考えても無理なのに、それで人生を棒に振ってしまったり、もっている才能が埋没していってしまう。
そんな例を数多く見てきました。
目的をしっかり持ち、目的を叶える為なら、諦める事は全然アリな選択です。むしろ推奨される選択です。
為末さん自身もずっとやってきた種目を「メダルを取る」目的に諦めて、別の種目に移りました。
が、
そのおかげで世界選手権のメダリストになれたわけです。
自分に向いているか向いていないか、ライバルの存在。自分の限界等々、しっかり自己分析をかけて、メダルを取るために、今までやってきた種目を諦めたからこそ、得られた結果なのだと思います。
何もかも頑張るのは、何もかも中途半端になる可能性を秘めています。
将来の事を考えて、取捨選択し、「諦める」事の大切さをこの本を読んでちょっと考えてみるのも、年の瀬にはいいかもしれません。
